こんにちは。コージーです。
就職や転職で「この会社で大丈夫だろうか」と不安に感じたことはありませんか?
結論から言うと、入社前の違和感はほとんどの場合当たります。
私は新卒でミスマッチが起きる会社に入社し、その違和感がすべて現実になりました。
今回は、新卒入社した会社のどこがおかしかったのかを分析しながら書いていきたいと思います。
ミスマッチを生んだ就職理由
私は、水全般を取り扱う会社に、新卒で入社しました。
説明会で会社の方向性に魅力を感じたのと、就活が上手くいかなかったため就職を決めました。
就活が上手くいかなかった理由については、就活失敗の4つの原因と対策で詳しく書いています。
入社前に感じた違和感(ミスマッチの予感)
今思えば、いくつかミスマッチが起きるサインが出ていた気がします。
・不穏な口コミ
・年次が浅い先輩の離職率低いアピール
・会社の悪い点の説明
・理念推し
・年間休日数の少なさ
不穏な口コミ
入社2ヶ月後から、精神的に過酷な営業研修が始まるという口コミが書かれていました。(後述します)
前年度も、その研修が行われていて離職者が続出していたようです。
私は、あまり押しの強いタイプでは無く、ガツガツ営業するのは向いていないと思います。
内定辞退しなかった理由は、その口コミを見かけたのが入社1週間前だったからです。
年次が浅い先輩の離職率低いアピール
説明会で、私より2年先輩の離職率が低い事をやたらアピールしていました。私は、このアピールで安心しきっていました。
でも、他の年次の離職率については一切言及していませんでした。
全体の離職率は非常に高かったです。これは、入社してから気づきました。
会社の悪い点の説明
会社の良い所はもちろん言っていました。
就活生を安心させるために、悪い所も言っていました。
・知名度の無さ
・会社に託児所が無い
この2点が悪い所と言っていました。
正直、入社してから他に色々悪い所はありました。
しかし結果的に、本当に重要な部分は見えにくくなっていました。
当時、私は素直に「全然悪い所ないやん。」と思っていました。
理念推し
説明会で、人事部長がやたらと理念推ししていました。
製品やサービスは、時代と共に変わっていきます。
しかし、理念は時代が変化しても変わらない。理念に共感できる会社を選べば、ミスマッチは生じないとのことでした。
一見筋が通っているようですが、考え方によっては理念が大事=会社の理念に共感できたのなら、従ってもらいますよ?という捉え方もできます。
年間休日数の少なさ
年間休日数は、週休二日土日休みで105日程度でした。
全国に支社がある会社としては、かなり少ないと思います。
年間休日数が少ないと、肉体的にも精神的にも疲弊します。
私は、退職直前の写真を見返すと明らかにやつれていました。
会社の先輩から聞いたのですが、
・第1土曜日は半強制的に会議
・勉強会、展覧会で土日のどちらかが潰れることもある
・出張が多く、土日は出先だったり、前乗りで潰れることもある
という有様だったようです。
人事部長は、説明会で「弊社は昔はブラック企業と言われていた。でも、今は環境が改善されてホワイト企業になったよ」と言っていました。
内定を取った後に、他の人事に条件面について質問したら
「固定残業代20時間だけど、その残業時間を超えることはほとんどないよ」
「残業代超過分は全部出るよ」
「土日もカレンダー通りにきちんと休めるよ」
と言われました。
今振り返ると、これは典型的な落とし穴でした。
それはあくまで人事部の働き方であり、配属予定の部署の実態とは大きく異なっていました。
配属予定の部署の人に、話を聞いていればまた違った未来が待っていたかもしれません。
私は、人事部長と人事の言葉に安心しきってしまい、会社とミスマッチが生じるとは夢にも思いませんでした。
入社した結果、悪夢のような日々が始まったのです。
入社後に発覚した働き方の実態
大学4年生の3月下旬から、本社で研修が始まりました。
全国から同期が集まるのですが、どうやら夜行バスで来ていたようです。
どうして過酷な夜行バスなのか不思議でした。
・朝礼で大声を出す
・社歌を大声で歌う
・紙に書かれた長い社訓を読む
・10階まであるのに若手社員はエレベーターを使えない。
違和感が膨らむばかりでした。
そして、地獄の研修の第一弾が始まるのです。
働き方の違和感は確信に
研修最終日は13:00〜から始まりました。内容は聞かされていません。
4チームに分けられてこう言われました。
「今から君たちに社訓を暗唱してもらう。全員覚えるまで今日は帰れない。」と。
もう頭が真っ白になりました。何故ならこの社訓はぎっしりと3〜40行位あったからです。
私は、一夜漬けが苦手なので、泣きそうになりました。
チーム内で励まし合いながら、ひたすら暗記。時間が来たら、人事の前で暗唱。幸い社訓を全部暗唱では無かったものの、1人10行位を分担しているので意外にしんどい。
また、人事が物凄い表情で圧を掛けてくるので、緊張してこっちはミスをする。どのチームもミスを繰り返して気づけば19:00も過ぎていました。
精神的に疲弊して、同期の女性は全員号泣、まさに地獄絵図でした。途中からどこかのチームがクリアする度に「うおー!!!クリアだ!やった!!!」と抱き合ったりお互いに握手をしていました。
申し訳ないですが、カ○ト宗教みたいで心底気持ち悪いと思っていました。
全チームクリアしたのは21:00過ぎでした。
最後は気持ちを一つにするために、全員で社訓の暗唱をしました。
給与明細を見返して発覚したのですが、残業代はゼロ。
代わりに、労いの冷めた弁当が支給されました。
そもそも、経営理念を何時間も暗唱させるのは無意味だと思います。
その何時間で、別の有意義な研修を行うことができるはずです。
この日、私はこの会社はおかしいと確信しました。
激務
4月から各地に仮配属になりました。
・新入社員の4月の休みが日曜日と祝日だけ
・幹部社員が毎日22時まで残業している
・口コミサイトに書いていた恐ろしい研修
と明らかに恐ろしい文言を、目の当たりにしながら日々が過ぎていました。
ある月曜日にメールで
「今週末に、会社が協賛しているドラマのエキストラとして新入社員に出演してもらいます」と連絡が来ました。
みんな口々に唐突すぎると愚痴っていました。
そこで、詳細を見るとまた移動は夜行バスとの事。本当に夜行バスが好きな会社です。
木曜夜出発→金曜着→その日の昼から撮影→金曜夜出発→土曜着→その日の昼から出勤のスケジュールです。なんと0泊2日です。
当然疲労困憊でした。待機時間も長く時間を持て余していました。
何テイクも撮り直して、終わったのは17:00位でした。
1番驚いたのはノーギャラという事です。翌月の給与明細見ても、振り込まれていませんでした。ここまで経費削減にこだわるのかと呆れました。
会社は、社員が長く働くために、気持ち良く働ける環境を、用意すべきだと思います。
それなのに、
・新幹線ではなく夜行バス
・エキストラで数時間拘束
・0泊2日で、翌日からすぐ仕事
これは、気持ち良く働けない環境です。
ただ、これまでの出来事はこれから起きる悲劇の序章にしかすぎなかったのです。
恐ろしい研修の発表
5月末に、3日間の支社での研修が入っていました。恐ろしい研修が、ここで発表されるんだと同期で話題になっていました。
次も、当たり前のように夜行バスでした。しかも今度は車内にトイレ無しでした。
あまりにも扱いが酷いと思いました。
初日は、観光と工場見学でした。
2日目に同期全員が、チームに分けられてこう告げられたのです。
「君たちは5人1組になってもらい、3ヶ月間でチームで600万のノルマを達成してもらう」
浄水器20万円×6台分×5人分=600万円
1人当たり3ヶ月間で120万円のノルマ。
口コミを確認して覚悟していたものの、いざ聞くとショックは計り知れませんでした。
新入社員の課された営業ノルマと実態
入社2ヶ月の新入社員が、浄水器を買ってもらうにはどうすれば良いのか。人脈もあるはずがありません。
家族、友人、知人に営業をかけるしかありません。会社もそれを承知しているので、
新入社員にリストを渡してきました。
①・・・家族、友人、知人
②・・・①との関係性
③・・・①に営業をかけて売れる可能性
吐き気がしました。
リストの人たちに、浄水器の水で健康になってもらいたいと信じる、その為に20万円なんて安いでしょう?
分割払いにすれば、負担は少ないでしょう?と言われた記憶があります。
私は、分割払いでも最終的な金額は変わらないのではないか?と思いました。
飲み会でも、「家族に営業はしないの?頑張っているところを見せたら買ってもらえるかもしれないよ?」と圧を掛けられたりしました。
ちなみに、新卒入社した先輩は、ほぼ全員自社の浄水器を購入していました。
この研修のノルマを達成するためだと思います。
身内への営業
一番辛かったのは、祖母へ営業に行った時のことです。
感想を聞くと「セールストークすごく良かった。ぜひ買わせて欲しい。」と言われた事です。
祖母にとっては不要ですし、セールストークも全然稚拙だったのにそう言ってくれた。
どう考えても孫が困っているから、助けたいという気持ちからだったと思います。
はっきりと、効果を信じきれていない高価な製品、を身内に売ろうとしている。祖母からの優しさに胸が張り裂けそうでした。
友人、知人にもどんどん連絡しました。
「浄水器のセールストークの練習がしたいので、一度聞いてくれない?」と。みんな快く了承してくれました。
今この文面を見てみると、明らかにマルチ商法の類で怪しいと思います。
営業内容としては、
・水道水と浄水に茶葉を入れて浄水器は茶葉がよく溶ける
・浄水器の水にイソジンを入れると、イソジンがよく溶ける。体に悪い活性酸素も分解できる。
・浄水器の水でお米を炊くとふっくらする。
という内容でした。
友人にも営業をかけるのですが、やはり売れません。それはそうです。当時は、みんな新入社員だったため、お金もあまりありません。
真剣にアドバイスを貰えましたが、手応えは全くありませんでした。
その内、声を掛けられる人がいなくなってきました。
・友人に高価な製品を営業する心苦しさ
・時間を取らせた罪悪感
・ノルマを絶対に達成させたい先輩社員の圧
徐々に、心が蝕まれているのを感じました。
具体的に死にたいと思っていたわけではありません。
しかし、歩道橋から落ちて怪我したらしばらくこの苦しみから逃れられるのかなと考えたりもしました。
退職へ
終わりの日は唐突に訪れました。
休日に、母親に現状の愚痴を言っていました。すると無意識のうちに涙が溢れてきました。
それを見た母親が「もう仕事辞めたら?」と言ってきました。
新卒2ヶ月で仕事を辞める怖さがあったものの、もう限界でした。
翌日、上司に退職を伝えました。
そこで上司から「え?逃げるの?みんな頑張ってるのに、ここで逃げたら一生逃げ続けることになるよ?」と言われました。
ショックを受けましたが、退職すると言って良かったと思いました。
まとめ
結局辞めてから転職活動を行い、他社に就職出来ました。
ただ、転職先選びに失敗して苦しい状況が続いていることについては、転職活動に3回失敗した記事で詳しく書いています。
一年経った時には、同期が半数近く辞めたそうです。
内定を取ったみなさんは、
・口コミは必ず参考にする
・人事の言うことを鵜呑みにしすぎない
・人事だけではなく、自分が所属するであろう部署にも話を聞く
・福利厚生面については、とことん聞く
・自分に合うかどうかの直感も頼りにする
といった所に注意してほしいのです。
そして、内定を取ったからといって焦らないでください。
期限いっぱいまでじっくり考えてください。
これから入社する会社が、自分の人生を左右します。
私は、ミスマッチが起きる会社に入社して、新卒カードをみすみす捨ててしまいました。
その後悔を胸に、今も生きています。
この記事を見た人が1人でも、入社した会社へのミスマッチが生じないことを祈っています。
